何に時間を使ったか_2019上期

統計検定を受けた時のふりかえりで「何に時間をかけているか意識をしよう」と考えてから、ちまちまと記録をしていたので、半年間の時間の使い方をふりかえってみる。
以下、自分で「学び」系の区分に入れていた時間の内訳を記載する(なので、一般に「これは学びというより趣味なのでは…」という部分も含まれる)。

⑴ データ分析関係

  • 分析手法を学ぶ 18h 7冊
    データ分析の手法や、業務として分析を進めていく方法などについて書かれている本を読んだ。読んだ中では、以下の本が一番実際の業務に当てはめながら読めて、学びが多かった。
    ビジネス活用事例で学ぶ データサイエンス入門

  • 機械学習について学ぶ 15h 2冊
    scikit-learnのライブラリを利用して実行する方法と、機械学習に使われている数学の基礎について書かれた本を途中まで読んだ。半年で15hと、お前やる気あるのかという状態なので、来期はもう少しまじめに勉強する。
    機械学習を理解するための数学のきほん
    Pythonではじめる機械学習 scikit-learnで学ぶ特徴量エンジニアリングと機械学習の基礎

  • 実際のデータで試す 62h
    上記で学んだ手法を実際のデータで試して遊んでいた時間。けっこう時間かけている割には、ちゃんとまとめておらず、ちょっと試してみたJupyter Notebookが散逸しているような状態で、自分の中に残っているものが少ないのが反省点。

⑵ エンジニアリング関係の学び

⑶ 業務理解

  • ビジネス系の本を読む 34h 16冊
    周りの人がごく普通に感覚として持っていることでも、自分は知らないなと思い、なるべく業務に関係しそうな本を読んだ。

この辺は、知識として読んでよかったなと思う。
カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則
サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル

逆に、直接的に業務とつながるわけではないけど、「面白い」と思ったのはこの辺り。
TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか
Airbnbが登場当初、「見知らぬ人の家に宿泊する」というアイデアへの理解・信頼を得るため、どのようなサイト構成にしたのかという部分が興味深かった。

すいません、ほぼ日の経営。
“いまは「あなたはなにもしなくていい」という商品ばかりが売れる時代です。でも手帳は、あなたがなにかをしなければいけない商品です。使いながら完成させていくものです。ぼくらは、いわば未完成品を売っているわけで、それを完成品にするのは使う人です。”

色々条件は異なるけど、作ってもらうという部分は今の仕事で扱うサービスと共通で、なんかヒントがありそうだなと思った。

  • インタビューについての本を読む 17h 3冊
    社内で分析課題について探る時、「その業務に精通している人から的確に話を聞いて、分析課題に落とす」ことが上手くできていないなという気持ちから、インタビューにヒントがないだろうか、と考え読んだ。メモを取ってまとめたは良いものの、そのままになってしまっていたので、見返して日々に活かすにはどうしたらよいかを考える必要がある。

マーケティング・インタビュー 問題解決のヒントを「聞き出す」技術
ユーザーインタビューをはじめよう ―UXリサーチのための、「聞くこと」入門
インタビュー 木村俊介

⑷ アウトプット

仕事でPythonに触れる割合が減ったので、忘れないようにという意味合いもあって行った。作成のふりかえりはすでに書いた。
はじめてのLTで緊張したけど、一人で作っていたものについて人が話を聞いてくれて、感想まで教えてくれるってすばらしいなと思った。

ブログへのまとめに時間がかかっている。本編より長い。まとめ出すとよくわかっていない部分に気づいて調べたり、どう書いたらわかりやすいのか考えたりとかしているうちに時間がかかってしまっている状態。もう少し短縮したい。

⑸ その他

  • ふりかえり 14h
    主に「今週のふりかえり」(何をしたか、何を考えたか)をしていた時間。平均0.5h/週。今のところ「やっててよかった」と思う機会は訪れていない。

  • 色々考える時間 23h
    仕事/仕事外両者について、「こういう分析やれないかな」「やるには具体的にどうしたらいいか」等考えていた時間。のはずなんだけど、しっかりまとめてメモしていなかったせいで、かかっている時間の割には実りが少ない。平均1h/週。

  • その他 28h
    Pythonのライブラリ入れてうまくいかなくて調べたり、疑問に思ったことを調べたりしていた時間。

  • 不明 26h
    「何やったか書くのめんどいな…」と思ってその場で書かないとこうなる。⑴〜⑶のいずれかに入ると思われる。

ふりかえっての所感

記録を取ることで時間に対する感覚が転換した

以前から、時間の使い方は毎日記録していた。ただ、それは睡眠x時間、仕事y時間…という項目別のレベルの記録だった。それだと、学びに対して「今週はx時間かー」というふりかえりになり、「いかに学びにかける時間を増やせるか」という見方になっていた。
それが学びの中身を具体的に記録するようになったら、「この本読むのにもうx時間かかってるのか…急ごう」となり、「いかに短い時間で学べるか」という見方に変わった。
どちらも「記録する」という点では同じなのに、自分の見方が逆に変わったのは面白いなと思う。

漫然と学んでしまっている

その週、仕事で触れていた分野だったり、図書館で偶然借りた本だったりを学んでいることが多かった。計画性に欠けていた。
半年単位で集計すると数十時間かけていたことでも、ふりかえると「こんなにかけてた…?ていうか何も得てなくない…?」と思う分野もあった。特に「本を読んだ」分野だと、メモを取っていないと内容がほぼ記憶に残っていない(メモを取っていても、鮮明には残っていない)。

勉強すること自体には意味がない

そう、「勉強すること」自体には意味がないのである(※ 娯楽として勉強する場合は別として)。今の自分の学びは、基本的に「データ分析の観点から役に立てるようになる」ためにやっているので、学んで「なるほど」で終わったら意味がないのである。この点の意識が不十分だったなと思う。

半年あったら、もっとできるんじゃねーの、と思った

総量的な意味でも、時間あたりの質的な意味でも、ふりかえるともっとできるよね?という感じ。

図書館を利用することの弊害が出ている

8割方の本は図書館で借りさせていただいて読んだ。図書館で借りることのメリットは、返却期限があることで、強制的に勉強する期限が設定できることだ。
一方、図書館で借りて「腰を据えて勉強しよう」と思った本は買って読むんだけど、そうすると「いつでも読める」と思ってしまう。結果、自分にとって重要度の高い本を読まずに、返却期限のある本を優先することになってしまっていた。

バックアップはちゃんと取ろう

6/29、PCが壊れ、ここ半年で学んでローカルに保存していたファイルやデータベースが消えた。バックアップの重要性が身にしみた。この記事もスマホで書いているけど、画面が小さくてつらい。

で、これからどうするの?

  • もう少しこまめにふりかえって、軌道修正するようにする
  • 学んだ内容をちゃんと文に落とす
  • 図書館で本を借りるのはもう少し抑える
  • 理論面、技術面を真剣に学ぶ