ワンライナーの演習用環境をDockerで作成する

1日1問、半年以内に習得 シェル・ワンライナー160本ノック という、シェルのワンライナー(その場かぎりの1行プログラム)の問題が160問載っている本を解いている。 単純にコマンドの学習だけでなくLinuxやその周辺知識も学びがあるので、自分にとっては結構難しい問題もあるのだけど、コツコツと進めている。
この記事では、こちらも学習ついでにLinuxの環境をDockerで作成し、それを使って演習問題を解いているので、その内容を記載する。 環境
・PC環境:
 macOS 10.15
・Dockerで作成する環境(書籍内で動作確認したと記載されている環境):
 Ubuntu20.04 LTS
 UTF-8を用いる日本語環境(ja_JP.UTF-8)

結論

必要なパッケージや設定等をDockerfileに記載し、それを元に作成したコンテナ内でbashを起動している。
Dockerfile
FROM ubuntu:20.04
RUN apt update && \\
    apt install -y language-pack-ja && \\
    update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 && \\
    echo "export LANG=ja_JP.UTF-8" >> ~/.bashrc
RUN apt install -y man-db && yes | unminimize
RUN apt-get update && \\
    apt install -y vim
# 以下、必要なコマンドが出てくるたびに追加していく
RUN apt install -y gawk
RUN apt install -y imagemagick
RUN apt install -y parallel
RUN apt install rename
RUN apt install num-utils
RUN apt install -y pandoc
手順
$ docker build -t shell_oneliner .
$ docker run -it --rm -v (ホストマシン上のディレクトリのパス):(コンテナ内のマウントされるディレクトリのパス) shell_oneliner /bin/bash

詳細

Dockerfileとコマンドの内容について記載する。

日本語入力が行えるようにする

随所で日本語の文字列を扱う問題が出てくるが、初めに作成した環境では日本語の文字列を入力することができなかった。 コンテナ環境内でロケール設定を確認すると以下のようになっていた。
$ locale
LANG=
LANGUAGE=
LC_CTYPE="POSIX"
LC_NUMERIC="POSIX"
LC_TIME="POSIX"
LC_COLLATE="POSIX"
LC_MONETARY="POSIX"
LC_MESSAGES="POSIX"
LC_PAPER="POSIX"
LC_NAME="POSIX"
LC_ADDRESS="POSIX"
LC_TELEPHONE="POSIX"
LC_MEASUREMENT="POSIX"
LC_IDENTIFICATION="POSIX"
LC_ALL=
本の中で、日本語環境の設定として以下のコマンドが示されている(練習1.2.gの補足)。
$ sudo apt install language-pack-ja
$ sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
当初、これをDockerfileに組み込んだのだけどlocaleの結果が上記と同様のままで日本語入力ができるようにならなかった。以下のように起動時に読み込む.bashrcへの追記を追加したらlocaleも変わり日本語入力可能になった。
RUN apt update && \\
    apt install -y language-pack-ja && \\
    update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 && \\
    echo "export LANG=ja_JP.UTF-8" >> ~/.bashrc
$ locale
LANG=ja_JP.UTF-8
LANGUAGE=
LC_CTYPE="ja_JP.UTF-8"
LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8"
LC_TIME="ja_JP.UTF-8"
LC_COLLATE="ja_JP.UTF-8"
LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8"
LC_MESSAGES="ja_JP.UTF-8"
LC_PAPER="ja_JP.UTF-8"
LC_NAME="ja_JP.UTF-8"
LC_ADDRESS="ja_JP.UTF-8"
LC_TELEPHONE="ja_JP.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="ja_JP.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="ja_JP.UTF-8"
LC_ALL=

manコマンドが使えるようにする

初めに作成した環境ではmanコマンドを使用することができなかった(下記のとおり、最低限の構成のためmanコマンドは含まれていない)。
$ man bash
This system has been minimized by removing packages and content that are
not required on a system that users do not log into.

To restore this content, including manpages, you can run the 'unminimize'
command. You will still need to ensure the 'man-db' package is installed.
上記コメントに従い、man-dbのインストールとunminimizeの実行を行う以下の1行をDockerfileに追加した。
RUN apt install -y man-db && yes | unminimize
unminimizeコマンドの実行中、y/nの選択をする必要がある。yesコマンドを挟むことで、unminimizeコマンドの実行時にy(yes)を継続的に渡してくれる。

Vimを使えるようにする

問題はワンライナーがほとんどなのだけど、時々シェルスクリプトを作成する問題もあったため、Vimを使えるようにした。 はじめRUN apt install -y vimをDockerfileに追加したのだけど、エラーになった。
Failed to fetch <http://security.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/s/sqlite3/libsqlite3-0_3.31.1-4ubuntu0.2_amd64.deb>  404  Not Found [IP: 91.189.91.38 80]
#12 17.78 E: Unable to fetch some archives, maybe run apt-get update or try with --fix-missing?
------
executor failed running [/bin/sh -c apt install -y vim]: exit code: 100
コメントに素直に従ってrun apt-get updateを追加したら成功するようになった。(aptコマンドを使用している場合でもapt-getのupdateが必要なのか…と思ったけど、この部分は少し調べてもわからなかった)
RUN apt-get update && \\
    apt install -y vim

コマンド実行

  • Dockerイメージの作成
$ docker build -t shell_oneliner .
Dockerfileと同じディレクトリで実行する。-tをつけてイメージにshell_onelinerというイメージ名をつけている。
  • コンテナの作成・起動
$ docker run -it --rm -v (ホストマシン上のディレクトリのパス):(コンテナ内のマウントされるディレクトリのパス) shell_oneliner /bin/bash
問題に使用するファイルがGitHubのリポジトリに用意されているため、そのリポジトリをクローンして手元に持ってきて、コンテナ作成時にマウントしてコンテナ内で当該ファイルを使用できるようにした。